登山技術講習会(18年度)

第29回

平成18年5月11日 波多江公民館

講師 当クラブ顧問 園川陽三

食物の栄養素を考える


「医食同源」中国 4000年の飲食文化が体験的につくりあげたもので、日常の食事の中に取り込んで病気を防ぎ健康な体をつくることで、病気の最大原因は体内に取り込まれるアンバランスな栄養が原因となる。
たとえばニンニクや玄米が健康に良いと言って、そればかりを食べては薬に成ることはおろか害になる。
健康食品と言われるものは必ず栄養のバランスのとれた食事の中に、上手に取り入れ美味しく食べることで健康がえられるものである。たんぱく質は肉100グラムを摂取すると、その内容は水80% 脂肪、ミネラルなどで正味たんぱく質は20%程度しか含まれない。
そのため70グラムのたんぱく質を摂取するには、肉60グラム、卵1個、牛乳1本、豆腐1/2等の量が必要である。
1)
魚のタンパク質
魚肉は質の良いたんぱく質を多く含んでいるが、その量は重量の20%前後でリジン、メチオニン、トリプトファンなど体内で合成できない必須アミノ酸を含んでいる。
米にはこのアミノ酸が少ないので米と魚の組み合わせは、たんぱく質の体内利用率を高めるのに有効である。
これに高血圧と動脈硬化を防ぐ、含硫アミノ酸のメチオニンやタウリンも含んでいる。
脂肪は牛肉などの飽和酸と異なり、高度不飽和脂肪酸(エンコサペンタエン酸)が多いのでコレステロール値をさげる。
ビタミン類もビタミンB1 ・B2とミネラルは、主にカルシュウム・リン・鉄を含んでいる。
2) 貝のたんぱく質
貝類は良質のたんぱく質を含むその代表は、アサリ・シジミ・かき・ハマグリなどがでプロテンスコア(たんぱく質の質を決める)は、卵100・シジミ100・アサリ88・かき63・牛肉80など、貝のよいたんぱく質が含まれていることが分かるる
さらにコレステロールを下げるタウリンを含んでいるので、コレストロールの心配のない食品であるといえる。
3) 卵のたんぱく質
たんぱく質の含有量は牛肉に比べ、12%と少な目であるが、質は肉・魚・牛乳に比べると栄養価が優れている。
これは体内で合成できない必須アミノ酸・脂肪・ミネラル・ビタミン類が豊富で、特に卵黄には鉄分が非常に多く含まれている。
卵に含まれるコレステロールはヨークレシチンという成分により、コレステロールを制御するので5個/日食べた実験でもコレステロール値は上がらなかった。
4) コレステロールについて
コレステロールは体内で90%合成され、食物からは 10%で細胞膜をつくる成分として必要である。
また性ホルモンやストレスに対抗する副腎皮質ホルモンをつくる働きや胆汁酸と言う脂肪を分解する消化液をつくる働きをしている。
しかし、必要量が増えれば危険分子となり、適量では健康づくりに重要な役割を担ってくれる。
5) 牛乳のたんぱく質
カゼイン等の良質のたんぱく質を多く、脂肪も乳化した状態であり消化吸収も良く、カルシュウムめビタミンA・B2も含み動物性食品でありながら弱アルカリ性である。
牛乳 200cc一人当たり平均栄養所要量に対しカルシュウム約1/3 ビタミンB2約1/4 ビタミンAは約1/10、たんぱく質は1/10を補うことができる。
日本は火山国で水にもカルシュウムが少なくその補給は牛乳が有効で、牛乳を1から2本飲む人の総コレステロール値は平均200mg/dl前後で必要範囲である。
6) 大豆のたんぱく質
大豆は畑の肉とも言われるように、たんぱく質約34% 脂肪約19%とリノール酸を55%含みレシチンとともにコレステロールをさげる。
動脈硬化の進行は過酸化脂質であるが、コレを大豆の中にあるサポニンが体内で過酸化脂質が合成されるのを制御する働きがある。
7) レバーのたんぱく質
牛乳並にたんぱく質が20%含まれ 脂肪はせいぜい3%程度で、 低須炉りーで少し食べても満腹感があり、消化率が良く血や肉に成りやすい特徴がある。
豚レバーの鉄分は豚もも肉に比べ約13倍、 ビタミンAは4万倍も含まれビタミンB1、B2、B13、E、C、ニコチン酸、葉酸、鉄分など増血効果成分も含まれている。 
8) ナッツの栄養素
木の実や種実(ナッツ)は新しい生命を生出すあらゆる栄養がふくまれ、植物性の卵と言われ種実は栄養の関係から二つに分類する事ができる。
一つは糖質が多く含まれる米・小麦・トウモロコシ・栗・銀杏等で二つは良質な油とたんぱく質を多く含む栄養素の高いクルミ・松のみ・ごま・落花生・アーモンド・カシュナッツ・ヘーゼルナッツ・ペカン・西瓜・カボチャの種などがある。
種実類にはビタミンBの一種コリン成分が、肝臓に脂肪がたまるのを防ぐ効果があり脂肪肝の予防に有効である。